2016年1月16日土曜日

センター試験を用いたアクティブ・ラーニング(文系科目編)



 センター試験1日目が終わりました。全国的に厳しい寒さとなりましたが、リスニング機器の不具合がいくつか発生したものの、大きなトラブルはなかったようです。明日も全国の受験生が全力を出し切り、次の目標に向かって前進してくれることを祈るばかりです。


 今日は、「本年度のセンター試験の問題を教材として用いてアクティブ・ラーニングの授業をするとしたら」ということで、具体的に2パターン(40分1コマで完結するもの)提案してみたいと思います。ご意見をいただければ幸いです。

なお、権利の問題になるといけないので、問題が掲載されているサイトに不用意にリンクをはることは避けます。
問題文を詳しくご覧になりたい方は、新聞社や予備校などのサイトや、明日の朝刊などをご覧ください。



<国語・第1問・問5>
問題文(土井隆義『キャラ化する/される子どもたち』からの抜粋)を読んで、5人の生徒(A~E)が発言しているという設定で、傍線部「価値観が多元化した相対性の時代には、誠実さの基準も変わっていかざるをえないのです」の趣旨に最も近い発言を選ぶ問題。

【課題】
(名簿順にA・B・C・D・E、A・B……と担当を割り振った後に)自分の担当する発言が傍線部の趣旨に沿っていると思った場合はそう思う理由を、趣旨と異なる部分があると思った場合もそう思う理由を、同級生に分かりやすく説明できるように箇条書きなどで準備しなさい(10分間)。自分と担当の異なる同級生4人(Aを担当している人はB~E)を見つけ、自分の説明をするとともに、相手の説明を聞きなさい。納得できるまで話し合いなさい。必ず全員の手元にA~Eの正しい説明が揃うようにすること(30分間)。




<日本史B・第1問>
日記に関する問題。奈良時代から明治時代までのさまざまな日記を取り上げ、その具体的内容とともに、それらに対応する時代の政治・経済・文化に関する知識を問う出題となっている。

【課題】
(ネット環境のある図書室などで/教室ならばスマホ使用OKにして、中央に大きな模造紙を置いて)40分間で、この第1問や、日本の日記に関する同難度の類似問題が解けるような「日本の日記年表」を全員の力をフル活用して完成させなさい。何が必要な情報で何が不要な情報かをよく考えて取捨選択すること。役割分担を最初に決め、全員が自分の能力を最大限に生かして取り組まないととても40分では完成できません。その取り組み方も問われます。教科書、資料集、事典、ネット、何を参照しても構いません。

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