私たちは「初等中等教育アクティブ・ラーニング研究会」です。本日からこのブログを本格的に始めます。できるだけ毎日更新しますので、気軽にお立ち寄りください。
第1回目の今日は、「初等中等教育アクティブ・ラーニング研究会」という会の名前について、少し考えてみたいと思います。
まず、「初等中等教育」とは何でしょうか。
「文部科学省設置法」という法律には、「幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び幼保連携型認定こども園における教育」と明記されています。つまり、初等中等教育とは、18歳以下の子どもを対象とした公教育全般を広く指す概念であり、初等中等教育を全体として捉えると、「子どもを大人にして社会に送り出すための一連の教育活動」として理解できそうです。
では、「アクティブ・ラーニング」とは何でしょうか。
教員の立場からすれば、これは文部科学省から突如下りて来た言葉です。文部科学省による「アクティブ・ラーニング」の定義は次のようになっています。「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。」
あまりはっきりしない定義です。そもそも、アクティブ・ラーニングという言葉自体が、よく考えるとかなり不自然なのです。なぜなら、ラーニングは本来アクティブなものであるはずだからです。アクティブでないラーニング、パッシブな、つまり受動的なラーニングなどありえないと私たちは思うのですが、いかがでしょうか。
要するに、アクティブ・ラーニングとは、実は単なるラーニング、つまり「真の学び」を実現しようとすることではないかと思うのです。そのためには、「学校とはこうあるべきだ」「授業とはこうあるべきだ」という学校現場の常識や慣例をいったん保留にして、「我々はいかにして学ぶか」「我々はなぜ学ぶか」「どのような学びが“良い”学びなのか」という「学びの本質」を考えることが必要です。
アクティブ・ラーニングという言葉が文科省から下りて来たことで、いま私たちにはそのチャンスが与えられていると考えています。
みなさま、よろしくお願いいたします。
このコメントは投稿者によって削除されました。
返信削除「後藤健夫の情報室」でこのブログを知りました。購読させていただきます。よろしくお願い致します。
返信削除吉田さま ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
削除