2016年1月14日木曜日

ごあいさつ



私たちは「初等中等教育アクティブ・ラーニング研究会」です。本日からこのブログを本格的に始めます。できるだけ毎日更新しますので、気軽にお立ち寄りください。


第1回目の今日は、「初等中等教育アクティブ・ラーニング研究会」という会の名前について、少し考えてみたいと思います。


まず、「初等中等教育」とは何でしょうか。

「文部科学省設置法」という法律には、「幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校及び幼保連携型認定こども園における教育」と明記されています。つまり、初等中等教育とは、18歳以下の子どもを対象とした公教育全般を広く指す概念であり、初等中等教育を全体として捉えると、「子どもを大人にして社会に送り出すための一連の教育活動」として理解できそうです。


では、「アクティブ・ラーニング」とは何でしょうか。

教員の立場からすれば、これは文部科学省から突如下りて来た言葉です。文部科学省による「アクティブ・ラーニング」の定義は次のようになっています。「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。」

あまりはっきりしない定義です。そもそも、アクティブ・ラーニングという言葉自体が、よく考えるとかなり不自然なのです。なぜなら、ラーニングは本来アクティブなものであるはずだからです。アクティブでないラーニング、パッシブな、つまり受動的なラーニングなどありえないと私たちは思うのですが、いかがでしょうか。

要するに、アクティブ・ラーニングとは、実は単なるラーニング、つまり「真の学び」を実現しようとすることではないかと思うのです。そのためには、「学校とはこうあるべきだ」「授業とはこうあるべきだ」という学校現場の常識や慣例をいったん保留にして、「我々はいかにして学ぶか」「我々はなぜ学ぶか」「どのような学びが“良い”学びなのか」という「学びの本質」を考えることが必要です。

アクティブ・ラーニングという言葉が文科省から下りて来たことで、いま私たちにはそのチャンスが与えられていると考えています。


 したがって、「初等中等教育アクティブ・ラーニング研究会」とは、子どもが大人になるために、私たちが子どもに保障すべき「真の学び」とは何かを考える研究会です。私たちはこれから先、様々なタイプのアクティブ・ラーニングについて学ぼうとする人、アクティブ・ラーニングの実践者、実践者を支援する人々のための場づくりをしたいと考えています。


 みなさま、よろしくお願いいたします。 

3 件のコメント:

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  2. 「後藤健夫の情報室」でこのブログを知りました。購読させていただきます。よろしくお願い致します。

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    1. 吉田さま ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

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